2011年7月2日土曜日

粉末ハイス鉋を人造中名倉で試し研ぎ


いま、人造中名倉「京東山」#2000を
いろいろと試しているのですが
この粉末ハイス鉋寸八は
鎬幅が3mmほどしかなく
すべて鋼部分なので
この部分を人造中名倉で研いでみました

研いでみてビックリ
鏡面に仕上がっているではないですか・・
ハイス鋼がこのように鏡面になるということは
天然砥石ではあり得ません


ちょっと拡大してみました
肉眼では見えなかった傷が見えてきました


さらに拡大してみました
傷が刃先まで達しているようです


 さらに拡大
やはり荒めの傷が刃先まで及んでいます


 それでは、と、先日紹介した
刃先だけを研いでみました
肉眼で見ると、かなり荒めに
曇っているように見えますが・・




 拡大してみると
大きな傷は確認できません


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

http://www.yuge.ac.jp/download/kiyou/vol33_06.pdf
旋盤作業での工具先端の丸みと光沢に関する論文です。
砥石で言うと粒子が尖った人工砥石と丸い自然砥石に置き換えるといいのではないかと思われます。
結論では、同じ仕上げ荒さでも丸いほうが光沢があり光る と言うことです。
拭いと、内曇りに関しても このような理論構築ができるといいのですが・・・・
            源 信正

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

西洋には櫛刃の鉋があり、逆目交りのメープルや硬材を
削る際に使用されています。
19世紀の古いギターの裏板や横板に、この鉋で削った痕を
見かけることがよくあります。
私は使ったことがありませんが、想像するに
切れは軽いような気がします。
鉋台の身を納めるところの「表なじみ」という
身との接触面を調整するときには、鉋台を打つ専門家は
グラインダーをかけたままの刃先が鋸状の刃になったノミを
使っています。
私も仕事によっては荒研ぎのままのノミを使ったりしますが
削り痕は荒いですが、こちらの方が削りやすいというのはあります。